「おかあさん、ちょっと来て!」

というリジ娘の声に寝始めたばかりのリジ母は起こされた。
夜の10時50分くらい。

「リジィもうダメかも!!」

びっくりして飛び起きる。
慌ててリビングに向かうとケージの中で瀕死のリジィの姿が。

「うそだろう?」
ぴくぴくと痙攣状態のリジィ。

「抱っこしてあげて!!」
と、首もだらんとなってしまったリジィをこちらに押し付けてくる。

リジ娘はそのままキッチンの方へ走っていき、蘇生方法を検索していたらしい。
あれしろ、これしろと言われても頭真っ白で何も出来ない。
ただただ、リジィが死んでしまう、
その事だけが頭をぐるぐるしている。

ここのところ、足腰が弱って来ていたからと
ケージの前に敷いてあげたマットの上にリジィを寝かせてあげたけれど、
もう瞳孔が開いている感じ。

リジ兄が二階から降りてきてリジィの様子を見て一言二言なにか言ったら二階に戻ってしまった。
見ているのが辛かったらしい。

リジ父も降りてきて
必死に心臓マッサージなんぞしていたが、
瞳孔開いているのに、もう無理だよ、死なせてあげて、とお願いしたら蘇生をあきらめた。

あっけなかった。
15年生きてあっという間に旅立ってしまった。
死ぬ日の朝、舌が白い、唇が白いと慌てて病院に飛び込むも、
大した治療も受けられず、点滴だけして帰って来て、また明日リジ娘とリジ兄で病院へ連れて行って、
そしてなんらかの病気が判明して治療するもんだと思っていた。
元気にはならずとも、まだ生きると思っていた。

「うそだろ??」

その一言しかない。
5月だというのに、31度まで上がったよく晴れた日のことだった。



rizzy1
2026/05/20(水) 03:43